小学生の作文のテーマ一覧【厳選55題】
小学生が作文の勉強をする時に、どんなテーマで書いたらいいのか迷いますよね。
このページでは、小学生がぜひ書けるようになりたいテーマを厳選して55題、集めて一覧にしました。
低学年、高学年、公立中高一貫校対策の3つに分けてまとめます。作文の家庭学習の参考にしていただけると嬉しいです。
小学校3年生ぐらいまで
小学校低学年の方は、まずは話し言葉で、親や先生、友達に話しかけるように書くことから始めましょう。
「先生あのね、昨日こんなことがあったよ。」といった調子です。
まずは次のような作文から、書き始めてみてはいかがでしょうか。
1.遠足の思い出
2.運動会の思い出
3.家族ででかけた思い出
遠足や運動会、旅行など、学校や地域、家庭の行事に参加して見たり聞いたりしたこと、やったこと、思ったことを作文に書きます。
普段と違う特別な体験から感じたことを書く作文です。
できごとを思い出しながら、自分の言葉で書いていくということは、何でもないことのようでいて、慣れないお子さんにはむずかしい場合があります。いきなりえんぴつを持って書かせるのではなく、どんなことがあったか思い出しながら家族に「話す」というところから始めるのも良いでしょう。話すのもなかなか難しい場合は、いろいろ質問してあげましょう。
「その時どう思った?」「どんな気持ちだった?」と思ったこと、感じたことを、お子さんに思い出させるような質問もしてあげましょう。
大人が予想するような答えが返ってこない場合もあると思いますが、模範的な作文(と大人が思うもの)に誘導しようとせずに、お子さんの心から出てくる言葉を大事にしましょう。
次に、話したことを、話し言葉のままでいいので、文字にして書いていきます。
最初は1行、2行でもかまいません。できごとを思い出し、それを言葉にして書くという練習として気楽に取り組むところから始めるのが良いと思います。
4.おてつだいについて
特別な行事だけが作文のテーマになるわけではありません。お手伝いや普段の生活の中で起こったことも書いてみましょう。
こういった作文を何度か書いていくことで、普段の生活の中で「これ作文に書けそう」と思えるようなネタをキャッチするアンテナが立ちます。
5.好きな季節とその理由
6.好きな食べ物とその理由
7.好きな遊びのこと
好きなことについては、人に話したいと思うことがたくさん思い浮かびやすいものです。
「理由」を書くというとむずかしそうですが、例えば好きな季節についてなら、次のようなことを思い浮かべて書いていくと、自然とその季節が好きな理由も書けると思います。
- どの季節が好きか
- その季節の行事や食べ物
- その季節の思い出
- その季節に何をしたいか
8.家族を紹介する
9.おじいちゃんやおばあちゃんのこと
10.赤ちゃんのこと
11.ペットを紹介する
自分の家族や知り合いについて作文を書くのもおすすめです。
人のおもしろいところ、いいところ、好きなところを思い浮かべて話してみましょう。話したことを文字にして書いていきます。
最初は親が質問してあげて、それに答えるというかたちで話し、話したことを文字にして作文に書いていくという手順でいいでしょう。慣れてきたら、自分の頭の中で話し、それを書いていくというやり方で作文を書けるようになることを目指します。
12.がんばっていること(習い事、なわとび、自転車など)
習いごとや、上達したくてがんばって練習していることを書く作文です。
楽しいこと、好きなことを書く作文と似ている面もありますが、こちらは、時にはつらいことやうまくいかないこともありますね。それを思い出して書くことができれば、低学年の方としてはかなり作文上級者といえると思います。
これもやはり、人を相手に、または自分の頭の中で、習いごとについていろいろ「話す」ことから始めて、話したことを文字にして書いていくという手順で書いていきましょう。
小学校4年生ぐらいから
小学校4年生ぐらいから、自分の体験や考えを、人に伝える文章を書く練習をしていきます。
低学年のときから練習してきた「自分の頭の中で話したことを文章にして書いていく」という手順で、しだいに長い作文を構成も工夫して書いていくようになります。
話し言葉ではなく、書き言葉で書く練習もしていきます。
また、自分の頭の中にあることを書くだけではなく、調べて書く、取材して書くといったことも練習していくと良いでしょう。
13.自分の住む町を紹介する
14.自分が通う小学校を紹介する
「調べて書く」作文です。小学校では、このようなテーマで新聞を作ったり、デジタルの資料を作って発表したりすることもあります。
インターネットで検索したり、学校の先生に参考になるような資料がないか聞いたりして、調べて作文を書いてみましょう。
15.好きな本を紹介する
16.読書感想文
本に関する作文を書くのもおすすめです。
好きな本を、クラスメイトにおすすめするようなつもりで作文に書いてみましょう。
「どんな内容の本か」「自分はその本のどんなところが好きか」「印象に残る文章」などを書いて、どんな人におすすめの本であるかを書くなど工夫してみてください。
また、夏休みの宿題として書く方もいるかもしれませんが、読書感想文も小学生の作文の定番ですね。
「その本を読んで思い出した自分の体験談を書く」というのが読書感想文のポイントです。
17.習い事について
習いごとや、目標を持って継続的に努力していることについて、作文に書いてみましょう。
高学年の方の場合は、練習や試合、発表会などで実際に経験したことを、具体的に書くということを目指すと良いと思います。
「毎日がんばって練習しています」と書くとあまり具体的ではありません。ある日の練習の様子を頭に思い浮かべて、それを実況するように書いてみると具体的になるでしょう。
18.動物や植物、自然を観察して気づいたことを書く
- 育てている植物の観察記録
- 昆虫など育てている生き物の観察記録
- 庭や公園の木を定期的に観察して記録
- 星、雲、天気を観察して記録
こういった観察をして書く作文にも挑戦してみましょう。
19.スーパーに買い物に行った体験談
小学校の社会科見学でスーパーに行く経験をするお子さんもいると思います。
家族での買い物でも、例えば食材の季節や産地について親子で話題にしたり、作文に書いたりするのもおもしろいと思います。
20.料理・手芸をした体験談
手を動かして何かを作った体験を、作文に書くのもおすすめです。
大きな紙に写真や絵と文字の説明をわかりやすいように配置して、自由研究とするのも良いですね。
21.家族旅行の思い出
低学年の頃は、できごとや楽しかったことを思い出しながら書きましたが、高学年になったら、旅行先についてパンフレットやインターネットで調べて書くことを追加するのも良いでしょう。
22.自由研究の記録
観察、工作、実験など、夏休みに取り組んだ自由研究を文章で説明し、感想とともに作文にしましょう。
ノートや大きな紙に、絵や写真とともにまとめると立派な自由研究にもなります。
23.社会科見学で学んだことと感想
24.地域の行事に参加した体験談
学校で工場やいろいろな施設の見学をしたり、動画や資料を見たりする学習をすると思います。そこで興味をもったことを自分でさらに調べて、作文に書くのも良い勉強になります。
地域の活動で、ボランティアやお祭りに参加した経験も、作文としてまとめてみましょう。
25.運動会でがんばりたいこと
26.学習発表会でがんばりたいこと
これは低学年の頃からよく書く作文の定番のテーマですね。
高学年では「クラスの仲間との協力」「お世話になった人への感謝」などについても考えて書くとよいのではないでしょうか。
27.私の将来の夢
高学年になる頃には、将来の夢が見えてきている人もいるかもしれません。
どんな職業につきたいか、どこに住んでどんな生活をしていたいか、想像して作文に書くと楽しいと思います。
28.10年後の自分への手紙
二分の一成人式などとして、学校でこのような作文を書く機会があるかもしれません。
これも将来のことを想像して書く作文です。
10年後の自分はどこで何をしているでしょうか。大人になった自分の姿を思い浮かべながら、楽しんで書いてみてください。
公立中高一貫校対策
公立中高一貫校を受検する予定で、作文の課題がある場合は、上記の高学年の方向けのテーマのほかにも、
- 国際的感覚
- リーダーシップ
- 社会問題
こういったことについても、自分なりの考えを持ち、人に伝わる文章に書き表せることを目指して、作文を学ぶ必要があります。
目標とする学校の適性検査の過去問を調べて、文字数や作文のテーマの傾向などを、早めに調べることをおすすめします。
そして毎週1つか2つずつ、次のようなテーマで作文を書く練習を続けることをおすすめします。
29.自分の長所と短所
30.海外の人に知ってほしい日本のいいところ
31.海外の人と接した経験から学んだこと
32.クラスをよくするためにみんなに提案したいアイディア
33.よいリーダーとはどんな人だと思うか
34.大人になるとはどういうことだと思うか
35.思いやりとはなにか
36.よい友達とはなにか
37.失敗から学んだこと
38.長期間コツコツと努力を続けてきたこと
39.人と協力して何かをやり遂げた経験
40.動物とのふれあいから学んだこと
41.植物とのふれあいから学んだこと
42.お年寄りとのふれあいから学んだこと
43.未来の社会を想像して考えたこと
44.社会の役にたつロボットを作るとしたらどんなものを作りたいか
45.ごみ問題を解決するために自分ができること
最初はとても難しいし時間がかかると感じるかもしれません。数多くの作文を書いて慣れることが必要です。
ことわざから考える
いろいろなことわざについて、「そのとおりだと思った体験」または「まったくちがうと思った体験」について書いてみましょう。
例1)「雨降って地かたまる」ということわざどおり、トラブルを乗り越えた後、以前よりもいい状態になった体験談。
例2)「急がば回れ」ということわざがあるが、遠回りをしたせいで失敗した体験談。
高学年の方、特に公立中高一貫校を受検する予定の方は、こんな作文を書く練習もしておくといいと思います。
46.石の上にも三年
47.雨降って地かたまる
48.急がば回れ
49.一石二鳥
50.失敗は成功のもと
51.好きこそものの上手なれ
52.塵も積もれば山となる
53.能ある鷹は爪を隠す
54.百聞は一見にしかず
55.良薬は口に苦し
理想は、志望校の適性検査当日に、課題を見たとき「これと同じテーマで作文を書く練習をしたことがある!」と思えることですね。いろんなテーマで作文を書く練習を、ある程度長い期間をかけて計画的に行うことをおすすめします。
作文対策は添削指導を受けられる通信教育で
自分で原稿用紙やノートに作文を書いて勉強してもいいのですが、やはり指導を受けた方がいいのかな?と思えてくることがあると思います。自分で読み返しても、親が添削しようとしても、これでいいのかどうか、どうしたらもっとよくなるのか、客観的に理解するのは難しいです。
作文上達のためには、やはり小学生の作文を多く読み、指導しているプロの添削を受けるのがベストです。
作文が苦手だったうちの子供も、小学生の頃に作文の通信教育を受講しました。その後どうなったかというと…
中学校2~3年生の頃には、国語や作文は、特に苦手ではない子になっていました。
そして、さらにその後、国語と作文は「得意」とまで思うように大変身しています。
あのとき、作文の通信教育をやらせておいてよかったみたいだなと思っているんです。
小学校低学年の方にはブンブンどりむ、高学年の方は、ブンブンどりむかZ会の作文の講座がおすすめです。